データブック 日本宣教のこれからが見えてくるーキリスト教の30年後を読む
皆さんは、『データブック 日本宣教のこれからが見えてくるーキリスト教の30年後を読む』という本をお持ちだろうか。この本の帯には「教会消滅?それとも増殖?危機の壁をどう打ち破るか」とある。
データブック日本宣教のこれからが見えてくる キリスト教の30年後を読む (いのちのことば社)
- 作者: 日本宣教170?200プロジェクト編,日本福音同盟(JEA)宣教委員会、東京基督教大学国際宣教センター日本宣教リサーチ協力
- 出版社/メーカー: いのちのことば社
- 発売日: 2016/10/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
この本を見ると、たとえば日本の教会の平均礼拝出席者数などがかなり詳しく分かる。2004年は58.4%の教会の礼拝出席者が30名以下、2015年には62.4%が30名以下となっている。10年間でも個々の教会の教勢が衰えていることが分かるが、100名以上の教会数はやや伸びている。ちなみに礼拝出席300名以上の教会は、2004年で37教会、2014年は50教会となっている。
その他、教団別のデータ、年齢について、地域性についてなど、有益な情報が多く掲載されている。少子高齢化の中で、日本の国力自体が衰えていくという展望が叫ばれる中、私たちは教会の未来をどのように思い描くべきだろうか。まずは「現実を知る」ことから始まるのかもしれない。
ちなみに以下の書籍は、特に地方の寺院が廃寺に追い込まれている現状を赤裸々に明らかにしている。もちろん言うまでもなく教会と仏教寺院は本質的には異なるものであるが、それでも置かれている状況が重なる部分もある。データとしては興味深いものが多く紹介されているので一読をお勧めしたい。